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著者 "Nakazawa, Koju" のブラウズ:

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  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2021-01)
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2012-03)
    この論文は,Akerlof=Kranton(2010)によるアイデンティティが行動規範形成に占める重要性の指摘と,Akerlof=Shiller(2009)による貨幣錯覚による名目価格重視の必要性の指摘とを統合した行動モデル構築の可能性を検討するものである.彼らの指摘の主要なものは,社会的属性(アイデンティティ)が消費行動等を規定する規範形成という側面を持つこと,職業選択等によってアイデンティティもある程度は選択可能であること,規範から ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2014-03)
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2011-12)
    市場メカニズムは基本的にうまく機能するという説と,需要があるところには供給が生まれるという説は,幅広く受け容れられているものといってよいであろう.何事にも例外があるように,前者に関しては囚人のジレンマやレモンの原理等が大きな疑問を投げかけてきた.後者に関しても,例外はある.というより,後者が満たされてなければ,前者の機能は阻害されてしまう.需要があるにもかかわらず供給が消滅するケースのなかには,ミクロ経済学の基礎的な知識の1つだである操 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2005-03)
    急速な少子高齢化のなかで,公的年金制度の保険料未払者の急増が問題視されている。また,大規模地震の発生のたびに地震保険加入者の少なさも取沙汰される。すなわち,任意加入による保険の機能不全が危険視されている。そこで,税を用いた保険制度,つまり強制加入が論議されている。しかし,任意加入が整合性のある意思決定の結果ならば,強制加入は厚生の減退を意味する。それは,整合性のある意思決定であれば,いかなる基準に基づくものであっても同じである。強制加入 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2019-10)
    情報の非対称性の問題の内生的解消可能性を主張するシグナリング理論は,必ずしも市場の需給均衡を保証するものではない.実際に,シグナリングが機能した結果,社会問題になるような不均衡現象が発生しているケースがある.その1つが,過剰教育(over-education)の問題である.経済的観点から検討すべき過剰教育問題とは,高学歴を獲得してもそれにふさわしい職業に就くことができず,教育コストの回収あるいは返済が困難になってしまうという現象を指す. ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2019-03)
    経済学における意思決定は,所与の選択肢のから固定的選好にしたがって最適なものを選ぶという方式である.しかし,現実の意思決定では,売り手を含む他者からの働きかけや情報提供等の外的刺激に対する反応が重要な要素の1つになっている.だが,外的刺激への反応をともなう意思決定の一般的なモデル化には,複雑で困難な面が多々ある.それでも,外的刺激には個人が反応しない過小な水準のものもあれば,過大なために意思決定を回避させてしまうものもあることは確かであ ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2016-03)
    我が国の公的年金制度は,制度の維持可能性の面で危機的状況を迎えている.だが,それに対処する議論は財源調達方式に傾斜しており,年金の保険機能という本来の主旨からみたあるべき姿としての議論が十分になされているとはいい難い.この論文は,生活費のニーズに不確実性があるケースを導入したモデルを用い,さらに民間の保険市場を利用できない個人が存在するケースにおける公的年金システムの有効性を分析する.その分析によって,公的年金制度の持つ所得再分配機能の ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2010-12)
    通常の消費の理論では,暗黙の裡に消費活動の期間が一定であるとの前提を置いている.期間分析であれば,1単位期間のうちに生産と消費が同時に行われ市場が均衡するとされる.その期間を無限小に分割した形の連続分析でも,考え方は基本的に同じである.しかし,どの程度の間隔をおいて消費を実行するかは,現実生活ではしばしば調整の対象となる消費活動の一部であり,消費と生産とは異なるタイミングでなされるのが通常である.このタイミングの相違が,現実の市場で見ら ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2006-03)
    近年注目を集めつつある「過信」の経済モデルへの導入は,いまのところ民間の経済主体を対象としたものに限定されている観がある。この論文では,官僚または政府において,規制という政策決定に関する過信がある場合の意思決定の硬直性を説明できる枠組みを提示する。すなわち,経済環境の変化に対して規制や政策の変更が遅れ,政策によくみられる現状維持バイアス等の社会的費用の発生も説明できるものである。この点は,認知的不協和と類似の現象である。さらに,その結果 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2007-12)
    この論文は,Maslow の欲求発達階層説として知られる考え方と整合的な効用関数について考察するものである。欲求の発達階層説とは,生活環境の向上や心身の成長にともなって,優先される欲求の内容と行動が,安全や食欲といった原始的なものから社会的な人間関係に関するものへと発達していくとする理論である。究極の段階では,自己実現が最終目標に掲げられている。Maslow の理論は,ライフスタイルという消費者の性質の分析の基礎を与えるものとされている ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2020-03)
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2017-11)
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2017-03)
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2014-12)
    日々の生活において,健康であることが様々な消費活動から効用を得る上で重要な要素になっている.そのため,人々は健康を維持向上させようとエクササイズをしたり,健康によいと思われる食品を消費やサプリメントを摂ったりする.それらの行動は消費という側面と,健康という資産を維持向上させる投資という側面とを持つ.他方では,行動経済学的観点からすると,健康であることが常態である個人にとって,それは現状であり参照点であるということになる.この論文では,期 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2010-01)
    プロスペクト理論に代表される非期待効用理論を理論モデルに導入した応用分析は,あまりなされていない。この論文は,一方の部門に生産性のリスクのある2部門モデルを用いて,期待効用理論とプロスペクト理論との意思決定方式の違いが資源配分に与える効果を比較し,プロスペクト理論のケースの方がリスクのある部門の生産量が増大するという結論を導いている。比較に際しては,2つの財に対する選好の違いではなく,リスクに対する態度の違いのみが焦点になるようそれぞれ ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2013-03)
    医療保険,公的年金,失業保険等の社会保障システムには困窮者救済の側面があるために,再分配政策の機能を有するものとみなされている。しかし,現実には再分配政策の手段としては十分に機能していないとの指摘もある。一方,社会保障は情報の非対称性による民間保険市場の失敗をカバーするための政策手段である,という観点からの指摘もある.それに加えて最近では,行動経済学的観点から個人の長期的意思決定の失敗を補うために執られる,パターナリスティックな政策の側 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2005-01)
    仲澤[36]で提示した,競争戦略に関する経営的意思決定を左右する心理的ファクターモデルを景気変動モデルとして拡張する。拡張点は,競争する企業数を増加させる点と意識する戦略履歴期間を延長する点である。また,景気変動を引き起こす心理的要因は既に実行された競争戦略の関数として記述されるものとされるが,その点についても付加的な分析が追加される。すなわち,心理的ファクターが「単調的」なケースと「複合的」ケースとに分けられ,「複合的」ケースが心理的 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2004-06)
    この論文は、差別化された商品のモデルチェンジと販売促進活動の競争過程における経営者心理の変化が企業間の競争戦略を変化させていく過程を記述可能な動学モデルを提示し、いくつかの動学経路の態様を分類することを目的とする。モデルは単純な離散時間モデルであるが、生成される動学経路にはいくつものパターンがある。興味深い動学経路のパターンの代表的な例は、シュミレーションによる図解もなされる。競争戦略の変化は投下費用の変化を意味するので、原理的に景気変 ...
  • 仲澤, 幸壽 (西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2015-06)
    日本経済の長期停滞への対応策として金融緩和によるインフレ・ターゲットを目指すいわゆるリフレーション政策がとられて2年以上になる.その成否の判断は現時点では難しいが,最近になって長期停滞の要因の1つに経済格差を指摘する議論が登場してきている.なかでも,Piketty(2013)による資本主義経済では格差が必然であるという指摘は,世界的に議論の対象になっている.日本においても,須藤・野村(2014)が出版され,資本の生産性の低下と格差 拡大 ...