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公開日 のブラウズ: 第08号(2020年)

公開日 のブラウズ: 第08号(2020年)

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  • 長屋, 佳歩; 安高, 啓明 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    「除墨帳」とは、釈放後に更生が認められ入墨を抜くことが許可された入墨者に関する記録である 。法量は縦二七・六㎝ ×横一九・八㎝ 、全八七五丁からなる竪帳一冊で、現在熊本大学附属図書館に寄託される永青文庫資料のひとつである。これは、宝暦の改革以降、熊本藩の刑政を担った部署である刑法方において管理されていた文書であり、天保四(一八三三)年五月に刑法方が保管している文書記録の点検を行った際の記録「御刑法方諸帳目録 天保四年五月改」によると ...
  • 石山, 禎一; 宮崎, 克則 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    国外追放となったシーボルトが其扇へ送った最初の手紙は、これまで未発表だった。シーボルトの手紙は、1941年刊の『シーボルト関係書翰集』に多く載っているが、この手紙は掲載されていない。『シーボルト関係書翰集』は、ベルリンにあった日本研究所(日本学会)が収集したシーボルト関係資料をもとにしており、それは、1927年にシーボルトの孫娘エアハルト男爵夫人エーリカからベルリン日本研究所が一括購入したものである(ベルリン日本研究所の収集資料は、19 ...
  • 下園, 知弥 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    本資料紹介では、西南学院大学博物館が所蔵しているラテン語聖書の断簡「リラのニコラウスによる聖句註解付きラテン語聖書」の表面左頁側を解読する。本資料は、1481年にヴェネツィアで印刷されたインキュナブラ(初期印刷本)の断簡であり、1枚のバイフォリウム(二つ折りにされた支持体)として他の部分とは切り離されて市場に流通していたものである。このバイフォリウム——仮にフォリオAの部分とフォリオBの部分から成るものとする——は表と裏に2頁ずつテクス ...
  • 下園, 知弥 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    フィンランド象徴主義を代表する画家の一人として知られているヒューゴ・シンベリ(Hugo Simberg,1873–1917)は、今日では《傷ついた天使》(Haavoittunut Enkeli)の名と共に紹介されるのが常である。《傷ついた天使》は、シンベリの代表作として認識されているのみならず、フィンランド芸術を代表する近代絵画でもあり、2006年にヘルシンキのアテネウム美術館で行われた「フィンランドの国民的絵画」(National ...
  • 貞清, 世里 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    わが国では、7 世紀後半に古代寺院の数が爆発的に増加することが『扶桑略記』などの史料によって知られており、古代寺院の遺構は東北地方から九州地方にいたるまでに広く分布している。仏教寺院は、寺の本尊を祀る金堂、釈迦の骨である舎利を安置する塔、経を講じる堂である講堂を中心として、僧侶の居住する僧房、鐘を懸ける鐘楼、経典を収める経楼などの建物によって構成され、その配置を伽藍配置とよぶ。わが国における古代寺院 の伽藍配置は、飛鳥寺式伽藍配置、四 ...
  • 宮川, 由衣 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    1614(慶長19)年に徳川幕府による禁教令が出されたのち、1873(明治6 )年にキリシタン禁制の高札が撤去されるまで、およそ250年にわたってキリシタンの迫害と潜伏の時代が続いた。この間、キリシタンたちは表面上仏教徒であるように装い、中国また は国内で作られた白磁製などの観音像を「ハンタマルヤ」と呼び、密かにこれを信仰の拠りどころとした。これらの像は一般的に「マリア観音」と呼ばれている。今日、各地の博物館で「キリシタン資料」と称さ ...
  • 鬼束, 芽依 (西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2020-03)
    日本における考古学の始まりは、一般的にE・S・モースによる大森貝塚の発掘だとされ、「近代科学としての日本考古学の出発にふさわしい」(大塚・戸沢・佐原編『日本考古学を学ぶ』1988 有斐閣:57頁)とされている。しかし、国学や本草学が盛行 していた時代には、趣味や研究の1 つとして石器や勾玉などの古器物を集め、研究・考察結果を論文として書き遺した人物が多数存在していた。そのような人物たちは、現代において考古学の先駆者として評価されており ...

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