抄録:
本稿では、特別活動における学級活動の授業分析を通して、これからの学校教育に求められるアクティブ・ラーニングの方法について検討した。A小学校での6年生の学級活動の事例を分析した結果、子どもたちが主体的に課題をとらえ、協働的にその解決を進め、さらに新しい提案を出して決定し、課題解決の見通しを持つに至っていることがわかった。このような実践の意義を考えることで、学級活動だけでなく教科の授業においても、子どもの司会や議論を取り入れた「会議」方式がアクティブ・ラーニングの一つの方法として可能性があることが示された。