田代, 裕一
(西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2017-08)
本研究は、授業研究、特に質的な授業分析がカリキュラム評価にどのように貢献できるのか、その可能性の一端を探るものである。安彦忠彦は、日本の授業研究がカリキュラムを改善した例は少ない、それは授業研究が「指導過程・指導方法」中心であり、主に1回の授業を対象としていることによる、今後は単元レベルにおいて少なくとも複数回の授業を取り上げて検討すること、そし
てカリキュラム評価の観点から授業研究を位置づけ、そのような「評価」的関心をもった性格の研究 ...