鄭, 義哲
(西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2016-07)
鄭(2015)ではLilienfeld-Toal and Ruenzi(2014)を参考とし、経営者の持株比率と株式リターンのパフォーマンスについて検証を行っている。所有と経営の分離の度合いは、企業価値へ影響を与えうるエージェンシー問題の根源である。経営者の自社株式の持株比率が所有と経営の分離の度合いの物差しとすれば、経営者の持株比率と(株式リターンを代理変数とした)企業のパフォーマンスの間には統計的に有意な関係があるだろうという問題意 ...