小林, 隆児
(西南学院大学Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2019-08)
この数年間、私は学部生、大学院生、社会人などを対象に感性教育を試みてきた。そのなかで感性教育での最大の目的である自己理解を通した他者理解が深まるためには、少人数での対話が不可欠であることが明らかとなった。
今回初めて、学部(3年)の「専門演習」で少人数を対象に、毎週1回1年半(計45コマ)の長期にわたる感性教育を実施する機会を得た。そこで学生たちがどのような体験をしたか、これまでの試みと比較検討した。その結果、人間の観察力がついたことを ...