松村, 敬治
(西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2019-08)
ある一つの形を持つ図形をユニットとして、平面を隙間無くかつ重なり無く埋め尽くすデザインを作ることを、平面の正則分割という。正則分割においては、ユニットとなる図形の種類に応じて、図形を回転させたり裏返したりして、平面を埋め尽くすことでデザインを完成させることになる。オランダの版画家のM. C. Escher(エッシャー)は、数学的見地から正則分割のデザインを研究し、芸術的な作品を数多く残したことで有名である。このエッシャーの業績に敬意を表 ...