抄録:
西南学院大学教育インキュベートプログラム「姪浜(めいのはま)西南大学まち~域学連携による実践コミュニティの教育効果~」は,学生の社会力向上と地域の活性化を目的とした,2015年度後期から2018年度の3年半の取組である。現在の大学が組織として行うべき教育・研究・社会貢献の3領域をすべてカバーし,地域の方々と学生たちおよび教員(筆者)が常に試行錯誤を繰り返し,取組の内容を変化させてきている。本稿では,姪浜西南大学まち(Meinohama Seinan Univer “City”)の進捗報告の2回目として,2016年度における主な取組を紹介する。2016年度は,福岡市西区の姪浜地域でのさまざまな取組だけでなく,西南学院大学が所在する早良(さわら)区の西新(にしじん)校区での活動,および中央区地行浜(じぎょうはま)に立地するグローバル企業との連携事業も始まった,画期的な年である。