抄録:
2016年4月27日~5月7日まで本学学生10名を引率し,ドイツの首都ベルリンで開催された芸術教育研修プログラムに参加した。この研修プログラムは,筆者が2014年8月14日~翌年9月1日までベルリン国立歌劇場青年国立歌劇場部門客員研究員として在外研究に取り組んだ際に構想し,本年実現したものである。ベルリン芸術大学芸術教育コースとベルリン国立歌劇場青年
国立歌劇場部門に実現のために協力頂き,さらに一定数の学生の参加希望と本学2016年教育インキュベートプログラムによる財政的な補助を頂いて実現した。目指していた本年度4-5月期のプログラムは完了したが,本プログラムに関与した三者としては,本年度の実施は今後継続するその協同的な取り組みのパイロットプランであるとの認識であり,今後,さらに関係各方面と協力しながら継続的な展開を期待しているものである。しかし次年度以降への継続展開のためには本年度の実施内容の焼き直しでは叶わない。現時点で浮上している問題,そして今後遭遇するであろう諸問題への対策を早速講じて行く必要がある。今回のパイロットプランが最終的に実施可能となったのには,その組み立ての上で数々の偶然と協力が寄与していたことも間違いない。来年度以降の実施に向けて諸問題に当たって行く前に,後々,本年度の実施プランに関して情報を精査することが可能となるよう,2016年度ベルリン芸術教育研修プログラムの設計に関する情報を取り纏めておきたい。