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百道緑道における子どものための植物学習
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第11巻1号 (2015)
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百道緑道における子どものための植物学習
山崎, 喜代子
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角田, あや
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澁谷, 康二朗
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塩野, 正明
その他(別言語等)のタイトル:
Botanical Investigation with Children in Green Road of Momochi-hama
著者(別言語):
Yamazaki, Kiyoko
Shiono, Masaaki
URI:
http://repository.seinan-gu.ac.jp/handle/123456789/1212
日付:
2015-08
抄録:
かつては海水浴場であった百道海岸は、1982年に始まる福岡市の事業であるウォーターフロント開発として埋め立てられ、地行浜、百道浜、愛宕浜という新たな陸地となった。1989年にはこの埋め立て地においてアジア太平洋博覧会(通称ヨカトピア)が開催され、その後、福岡市図書館、福岡市博物館などの公共施設、西南学院中高等学校、集合住宅、個人住宅、さらに福岡ドームなどが設置された。これらの埋め立て地では電線類地中化が行われる一方、諸施設での緑化も進められ、比較的緑の多い地域となっている。緑化の一環として、博覧会会場設営に先立って、百道2号緑道(8,770㎡)が1987年に、百道1号緑道(9,907㎡)が1988年に設置された。百道1号緑道はヨカトピア通りから福岡タワー(1989年建設)までの自動車道を併設した南北に走る都市公園型道路である。百道2号緑道は1号緑道と交差して、百道浜公民館前から樋井川まで、東西に走る930mの長さの、軽車両以外の車の通行を禁止した道路である。2号緑道は土の路面を保持した約10m幅の緑道である。これらの緑道も含め、この地域は2012年に施行された福岡市都市景観条例に基づき、「シーサイドももち地区都市景観形成地区」に指定されている。また、緑道の管理は福岡市早良区役所維持管理課公園下水道係が担っている。一般街路樹はケヤキやメタセコイヤなど、限定された単一種によって構成されるが、百道2号緑道の両側には、18種の高木と15種の低木など多様な樹木が不揃いに配置されている。さらに、この緑道には図書館、博物館、あるいは集合住宅の垣根や植樹木が隣接することによって、実際には緑道の両外側の樹木を借景として樹木が重層化し緑豊かな空間にもなっている。公立小中学校の通学路として利用されているこの道路は子ども達にとって交通上安全な道路であるとともに、樹木を中心にした自然に接することができ、子どもの心身の発達、豊かな自然認識に有意な役割をもつものと評価される空間でもある。また、市民の散策道でもあり、通勤路としても利用されている。筆者らは、百道2号緑道の植物を利用して、2005年から2014年までの10年間、百道浜青少年育成協議会・百道浜公民館と提携して「百道浜の植物を調べてみよう」という夏休みの自然学習の教室を開き、また2011~2013年には百道2号緑道の樹木調査・表示板作成を行ってきた。本稿では10年間にわたる子どもの自然や植物への関心を高めるこれらの取り組みについて報告する。また、このような取り組みをするために、緑道の木本類、緑道とその周辺の草 本を調査し資料を作成したので、これらを記載する。
出版者:
西南学院大学学術研究所
出版者(別言語):
Seinan Gakuin University Academic Research Institute
ISSN:
1880-3830
雑誌名:
西南学院大学人間科学論集
巻:
10
号:
1
開始ページ:
161
終了ページ:
197
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このアイテムのファイル
名前:
hs-n10v1-p161-197 ...
サイズ:
4.365Mb
フォーマット:
PDF
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