佐藤, 友梨
(西南学院大学大学院Seinan Gakuin University Graduate School, 2015-01)
以前,中国大連の国際色豊かな環境で働いていた。そこでの経験から,「異文化を受容するとき,そこには限界性が存在するはずだ」という考えに至った。例えば,現地の狗食の習慣に対して「狗肉を食すれば,自分のアイデンティティが崩れるのではないか」と追い詰められた。しかし,この拒否感の言語化は困難であった。そこには自然科学的根拠がなく,己の価値観からきていた忌避感しかなかったからである。そこで,この言語化し難いものを,言語化しようと試みる。異文化を受 ...