抄録:
本日は東日本大震災に際しての神学・宣教論としての「和解」について考えてきた事を分かち合わせて頂きたいと思います。御存じの通り,2011年3月11日に東日本大震災が起こり,その後に東京電力福島第一原子力発電所事故が起こりました。先日 2 年目を迎えましたが,その日までの調査では,死者は 1 万5881人,行方不明者は2668人,避難先で疲労から亡くなる等,震災関連死2303人を含めて合わせれば 2 万852人になります。今なお約31万5000人2が仮設住宅などで避難生活を強いられ,福島第一原発事故の避難者は自分の家に帰るめどすら立ちません。私は震災後,日本バプテスト連盟の,現在は東日本大震災被災地支援委員会と呼んでいる委員会の委員をさせていただき,特に神学的整理と原発課題を担当してまいりました。この 4月からも引き続き委員を務めます。そのような中での考察に触れることを本日は許していただきたいと思います。