Abstract:
ここに集めた3つのエッセイは,筆者が西南学院大学に着任以来,本学の宗教部から依頼を受けお話ししたチャペル講話の発表原稿に,註をほどこし参考図版を加えたものである。もとより3つの話に一貫したテーマなどない。最初の「ファントムが落ちてきた」は,1968~72年の学生時代の体験に基づいて,次の「パリの女性・男性展」は1995~96年の在外研究によるフランス滞在時の体験に基づいて,最後の「新しいチャペル建築」は2005~08年のチャペル建設委員時代の体験に基づいて,それぞれ語ったものである。