安高, 啓明; 方, 圓
(西南学院大学博物館Seinan Gakuin University Museum, 2014-03)
慶長17(1612)年以来、江戸幕府は一連の禁教政策を出し、絵踏による信者の捜索や、宗門改めなどを厳しく行っていた。しかし、キリスト教が根絶することはなく、東北・北陸から西九州に至るまで、秘密裏に信仰を守ってきた人々がおり、特に九州には
潜伏キリシタンとも呼ばれる人々がいた。その一つの地域である久留米藩三原郡の今村は、福岡の潜伏キリシタンがいた地域として知られる。彼らは幕府の厳しいキリシタン禁制の下で、密かに200年以上の信仰を守って ...