土方, 久
(西南学院大学学術研究所Seinan Gakuin University Academic Research Institute, 2011-09)
筆者が6年前に世に問うた前々書『複式簿記の歴史と論理』を補完しようと,筆者は,これまでに,「ドイツ簿記の16世紀」,特に「16世紀におけるドイツ固有の簿記とイタリア簿記の交渉と融合」について取組んできた。この筆者の研究,「16世紀におけるドイツ固有の簿記の研究」を以下のように構成,まとめるにあたって,改めて,「問題の提起」と「問題の総括」を披瀝して,筆者の研究の趣旨を明確にしておくことにしたい。