Abstract:
今、とある戦場で誰かが弱者の命を救っているかもしれない。一方、そこのカフェではミュージシャンが愛の唄を歌っているかもしれない。人々の日常生活(Life)において、音楽とは必要不可欠の生命維持装置ではない。しかしながら、どのような状況下であっても、音楽さらには芸術の働きというものは歴史の中から失われることがない。本論は、ライブ(Live)がメディア情報社会の今、社会的ツール(道具・手段)として他者同士を繋ぐ機能を果たしうることを体現している福岡在住のミュージシャンの活動と、その効果を教育現場に持ち込む必然性を報告したものである。