Abstract:
『西南学院史紀要』第6号は、西南学院小学校の開校にあわせて「西南学院と一貫教育」というテーマが取り上げられた。タイトルおよびサブタイトルともに自由に決めて良いとの指示のもと取り組んだが、書く内容が絞れず非常に難しいものになった。西南学院は小学校の開校で完全な総合学園となったが、大学を中心としてそれぞれの学校・園が付属という形のものではなく、またエスカレーター式に進学をしていくものでもない。「西南よ、キリストに忠実なれ」というスクールモットーによる一貫した教育を行っている。進学面からの一貫教育という視点で多少なりとも語ることができるのは、中学校・高等学校ではないかと考えた。1996(平成8)年、中学校・高等学校が一貫教育校として出発するまでには、多くの会議や議論を繰り返して来た。その経緯を残すことも必要であると考え、その過程を中心に執筆をした。