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ドイツにおけるイタリア簿記の発展-Goessens, Passchier1594年-

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dc.contributor.author 土方, 久 ja
dc.date.accessioned 2014-09-02T10:39:17Z
dc.date.available 2014-09-02T10:39:17Z
dc.date.issued 2005-06
dc.identifier.issn 0286-3324
dc.identifier.uri http://repository.seinan-gu.ac.jp/handle/123456789/535
dc.description.abstract 「複式簿記」については,世界に現存する最初の印刷本『算術・幾何・比および比例全書』が,1494年にPacioli, Lucaによって出版されてから,これに遅れること約半世紀,これを原型とする「イタリア簿記」がドイツに移入される。1549年にSchweicker, Wolffgangによって出版される印刷本『複式簿記』(„Zwifach Buchhalten・・・“, Nürnberg.)が,それである。事実,Penndorf, Balduinは表現する。「これまでの(ドイツの)著作にイタリア人が影響を与えたにしても,わずかであるか,全く影響を与えてはいない」。しかし,「1549年には,Pacioloの論文を完全に模範とする著作が出版される。Schweickerの著作『複式簿記』が,それである」。しかも,「Keil, Carl Peterが,この著作を論評して指摘したのは,この著作がイタリア人に依拠するということである。Pacioloの論文は,1534年(実際には,1540年)にManzoni,Domenicoによって模倣される。このManzoniの著作を完全に固持する」と。したがって,ドイツに移入されるイタリア簿記の原型になったのは,正確には,Pacioloによって出版される印刷本だけではなく,これを模範とするManzoniによって出版される印刷本である。しかも,イタリア簿記は,ドイツに移入されてから約半世紀の間,ドイツにも展開されて発展される。Schweickerによって出版されてから,これに遅れること約4半世紀,1570年には,Gammersfelder, Sebastianによって印刷本『イタリアの技法に拠る二様の帳簿での簿記』(„Buchhalten Durch zwey Bücher nach Italianischer Art und Weise・・・“, Danzig.),さらに,これに遅れること約4半世紀,1592年には,Sartorium, Wolffgangumによって印刷本『プロシアの貨幣単位,寸法単位と重量単位に拠る二様の帳簿を持つ簿記』(„Buchhalten mit zwey Büchern nach Preussischer Münz, Maß vnndGewicht・・・“, Hamburg.),また,Pacioloによって世界に現存する最初の印刷本が出版されてから,これに遅れること,まさに1世紀,1594年には,Goessens,Passchierによって印刷本『イタリア人の技法に拠る簡明な簿記』(„Buchhaltensein kurtz zusammen gefasst vnd begriffen nach arth vnd weiseder Italianer・・・“, Hamburg.)が出版される。しかし,ドイツに移入されることによって,イタリア簿記は,どのように展開されたか,どのように発展されたか,それでは,ドイツにも展開されて発展されるイタリア簿記が今日の複式簿記に,どのような影響を与えたかとなると,全く解明されてはいない。たとえば,Goessensによって出版された印刷本では,帳簿記録について,企業の開始日が1月1日,決算日は12月31日。したがって,まさに「年度決算」(Jahresabschlüß)が採用される。さらに,帳簿締切については,「残高勘定」が開設されるが,翌期に残高勘定から振替えられること自体が省略されることはない。実は「締切残高勘定」(Schlußbilanzkonto)と「開始残高勘定」(Eröffnungsbilanzkonto)という表現は見出されないが,帳簿全体が更新されて,企業の決算時に,締切残高勘定に振替えられるのに対して,翌期には,開始残高勘定から振替えられて,新しい帳簿に繰越される。まさに残高勘定を経由して,翌期に繰越されるのである。したがって,イタリア簿記は,Goessensによって大いに発展されたのではなかろうか。しかし,不可解にも,Fogo, J. Rowによっては,それほど評価されることはない。Fogoは表現する。「ドイツは16世紀に,いま1人の有能な著者,Goessensを生み出した」が,「Goessensは,いくつかの点で明白に時代遅れである。彼の仕訳帳には,Manzoniの煩雑に連続する取引番号が付される」ばかりか,「企業の決算時に勘定を締切って,勘定を再開始する手法は,過度に複雑である。Goessensの功績は,彼の教授するところを完全に明快にして,彼の元帳を見事に整理するところにある。しかし,この時代までの元帳の勘定としては,非常に拙劣である」と。これに対して,Penndorfによっては,詳細に解説されて,評価されはするが,簡単でしかない。Penndorfは表現する。「16世紀末にドイツ北西部でも,簿記の著作が出版された。そこには,Gammersfelderよりも明瞭にドイツ北西部の影響が伺い知られる。Goessensの著作『イタリア人の技法に拠る簡明な簿記』が,それである」と。そこで,複式簿記としては,ドイツに移入されることによって,イタリア簿記は,はたして発展されたか,発展されたのはどこかについて,1594年にGoessensによって出版された印刷本『イタリア人の技法に拠る簡明な簿記』を解明して,筆者なりの卑見を披瀝することにしたい。 ja
dc.language.iso jpn ja
dc.publisher 西南学院大学学術研究所 ja
dc.title ドイツにおけるイタリア簿記の発展-Goessens, Passchier1594年- ja
dc.contributor.transcription ヒジカタ, ヒサシ ja-Kana
dc.contributor.alternative Hijikata, Hisashi en
dc.publisher.alternative Seinan Gakuin University Academic Research Institute ja
dc.type.niitype Departmental Bulletin Paper ja
dc.identifier.jtitle 西南学院大学商学論集 ja
dc.identifier.volume 52 ja
dc.identifier.issue 1 ja
dc.identifier.spage 1 ja
dc.identifier.epage 25 ja
dc.textversion publisher ja
jpcoar.creatorAffiliation.nameIdentifierKakenhi 37105


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