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aller と venir −ダイクシスから動的主体間関係へ−

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dc.contributor.author 小熊, 和郎 ja
dc.date.accessioned 2016-05-30T02:09:50Z
dc.date.available 2016-05-30T02:09:50Z
dc.date.issued 2016-03
dc.identifier.issn 0286-2409
dc.identifier.uri http://repository.seinan-gu.ac.jp/handle/123456789/1290
dc.description.abstract aller,venir という動詞は,発話時(T), 発話者(S),発話状況(Sit)の座標との関連で位置づけることができるダイクシス(直示語)の代表的な例としてしばしば言及され,空間的・時間的・概念的な用法を持つ.以下では,フランス語のaller / venir を中心に分析を進めるが,同時に他のロマンス諸語との比較,行ク / 来ル,go / come など系統の異なる言語事象との共通点,相違点も今後の研究プログラムとなるであろう.本稿では,優れてダイクシス性を持つ当該動詞の多義性の分析を通じて,< 主体のポジション配置>(通常は「視点」という名称が与えられる)の問題系を論じる.< 主体のポジション配置> はダイクシスの問題系を超える広がりを持つ.< ポジション> はaller とvenir のすべての用法において固定しているのではなく,基本スキーマとバリエーションからなり,動的に構成されていくことを示したい.関心の中心は,特に準助動詞用法(発話時との「近接未来」以外に様々なモダリティ含意のあるaller + inf(「異常なふるまい」,「特徴付け」,「語り」,「婉曲」などの用法),「近接過去」venir de のテクスト内での出現条件,二つの文脈をもつvenir à,「可能・偶然・強調」(TLF)のvenir + infなど)であるが,これら不定詞を従える用法と空間用法のaller à + 場所 / s’en aller, venir de + 場所との関連を解きほぐすことも課題となる.その際,空間用法がプロトタイプであり,そこから時間的・概念的用法が派生するという認知言語学で行われる「拡張」分析ではなく,抽象的レベルにある基本スキーマから柔軟多様な意味が生じる道が開かれるという考え方を追求することになる.例外的で特殊と見える意味・統語現象や固定した成句表現とおぼしきものも,この原則からそれぞれのマーカーの本質と密かに結びついていることを明らかにすることを目指す. ja
dc.language.iso jpn ja
dc.publisher 西南学院大学学術研究所 ja
dc.title aller と venir −ダイクシスから動的主体間関係へ− ja
dc.title.alternative aller et venir – de la deixis vers les relations intersubjectives dynamiques – en
dc.contributor.transcription オグマ, カズロウ ja-Kana
dc.contributor.alternative Oguma, Kazuro en
dc.publisher.alternative Seinan Gakuin University Academic Research Institute ja
dc.type.niitype Departmental Bulletin Paper ja
dc.identifier.jtitle 西南学院大学フランス語フランス文学論集 ja
dc.identifier.volume 59 ja
dc.identifier.spage 55 ja
dc.identifier.epage 101 ja
dc.textversion publisher ja
jpcoar.creatorAffiliation.nameIdentifierKakenhi 37105


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