dc.contributor.author |
尾上, 修悟 |
ja |
dc.date.accessioned |
2015-07-28T05:50:09Z |
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dc.date.available |
2015-07-28T05:50:09Z |
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dc.date.issued |
2014-06 |
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dc.identifier.issn |
0286-3294 |
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dc.identifier.uri |
http://repository.seinan-gu.ac.jp/handle/123456789/1146 |
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dc.description.abstract |
マーストリヒト条約をめぐる議論の中で見られた 1つの争点は,欧州が,連邦的規模での予算を十分に与えること無しに,単一通貨を果して採用できるのか,という点であった。少なくとも,加盟国の景気変動から生じる非対称的ショックを吸収できるような,景気安定のためのメカニズムが想定されねばならないのではないか。この点が問われたのである。そうした問題提起は,欧州内と同時に,域外とりわけ米国の中でも,P.クルーグマン(Krugman)らの著名な経済学者達により発せられていた。通貨同盟と連邦予算とは並行して進められるべきであり,そうした予算が,調整手段としての自動安定装置をつくり出す。欧州の経済・通貨同盟(EMU)には,そのようなメカニズムが存在しない。かれらは,このように批判した。では,そうしたEMUの欠陥は,欧州でいかに克服されるべき,と論じられてきたか。実は,欧州においても,マーストリヒト条約に合わせる形で,理論家により,自動安定装置に関する議論が盛んに展開された。しかし,そのような議論が,現実に適用される場面は,容易に現れなかった。ところが,危機が欧州を育てる,という伝統に倣うかのように,2007年以降のユーロ圏の危機,とりわけ南欧の危機に直面した欧州はついに, 1つの自動安定システムを将来,確立させるべきという姿勢を表明したのである。本稿の目的は,1990年代初めから論じられてきた資金トランスファー論の内容をフォローしながら,その理論的検討を行うと共に,それが今日,ようやく現実のシステムとして,欧州統合計画の中に描き出されたことの意義と課題を考えることである。 |
ja |
dc.language.iso |
jpn |
ja |
dc.publisher |
西南学院大学学術研究所 |
ja |
dc.title |
欧州の資金トランスファー論と財政同盟 |
ja |
dc.title.alternative |
The transfer theory and the fiscal union in Europe |
en |
dc.contributor.transcription |
オノエ, シュウゴ |
ja-Kana |
dc.contributor.alternative |
Onoe, Shugo |
en |
dc.publisher.alternative |
Seinan Gakuin University Academic Research Institute |
ja |
dc.type.niitype |
Departmental Bulletin Paper |
ja |
dc.identifier.jtitle |
西南学院大学経済学論集 |
ja |
dc.identifier.volume |
49 |
ja |
dc.identifier.issue |
1 |
ja |
dc.identifier.spage |
31 |
ja |
dc.identifier.epage |
59 |
ja |
dc.textversion |
publisher |
ja |
jpcoar.creatorAffiliation.nameIdentifierKakenhi |
37105 |
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